北海道、帯広で迎えたナルチカ初日
℃-uteが圧巻のパフォーマンス、2期メンバーは借りてきた猫のように縮こまり惨敗だった
ライブハウスに響くファンのため息、どこからか聞こえる「もう解散だな」の声
無言で帰り始めるメンバー達の中、リーダーあやちょは独り楽屋で泣いていた
かつてレコード大賞で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できる初期メンバー・・・
それを今のスマイレージで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうしたらいいの・・・」あやちょは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、あやちょははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たい粗末なパイプイスの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰って明日の大学の準備をしなくちゃな」あやちょは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、あやちょはふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
楽屋から飛び出したあやちょが目にしたのは、会場の廊下まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどにサイリウムが振られ、地鳴りのようにアンコールが響いていた
どういうことか分からずに呆然とするあやちょの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「あやちょ、アンコールだよ、早く行くよ」声の方に振り返ったあやちょは目を疑った
「ゆ・・・ゆうかりん?」 「なにあやちょ、居眠りでもしてたの?」
「さ・・・さきちぃ?学校は?卒業してからどうしてたの?」 「なにあやちゃん、勝手に小川さんを卒業させちゃって」
「はるなん・・・」 あやちょは半分パニックになりながら台本を見た
“スマイレージ2013秋冬ツアーファイナル~日本武道館SP~”
暫時、唖然としていたあやちょだったが、全てを理解した時、もはや彼女の心には雲ひとつ無かった
「売れた・・・売れたんだ!」
舞台スタッフからマイクを受け取り、ステージへ全力疾走するあやちょ、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、楽屋で冷たくなっているあやちょが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
℃-uteが圧巻のパフォーマンス、2期メンバーは借りてきた猫のように縮こまり惨敗だった
ライブハウスに響くファンのため息、どこからか聞こえる「もう解散だな」の声
無言で帰り始めるメンバー達の中、リーダーあやちょは独り楽屋で泣いていた
かつてレコード大賞で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できる初期メンバー・・・
それを今のスマイレージで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうしたらいいの・・・」あやちょは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、あやちょははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たい粗末なパイプイスの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰って明日の大学の準備をしなくちゃな」あやちょは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、あやちょはふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
楽屋から飛び出したあやちょが目にしたのは、会場の廊下まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどにサイリウムが振られ、地鳴りのようにアンコールが響いていた
どういうことか分からずに呆然とするあやちょの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「あやちょ、アンコールだよ、早く行くよ」声の方に振り返ったあやちょは目を疑った
「ゆ・・・ゆうかりん?」 「なにあやちょ、居眠りでもしてたの?」
「さ・・・さきちぃ?学校は?卒業してからどうしてたの?」 「なにあやちゃん、勝手に小川さんを卒業させちゃって」
「はるなん・・・」 あやちょは半分パニックになりながら台本を見た
“スマイレージ2013秋冬ツアーファイナル~日本武道館SP~”
暫時、唖然としていたあやちょだったが、全てを理解した時、もはや彼女の心には雲ひとつ無かった
「売れた・・・売れたんだ!」
舞台スタッフからマイクを受け取り、ステージへ全力疾走するあやちょ、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、楽屋で冷たくなっているあやちょが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った